「笑顔をくれた 」~ありがとうを伝えたい~

看護婦さんや先生が来る度、点滴の薬の調節をしていて、母親か、赤ちゃんか、どっちを優先するか、私にとっても調節をすることがとても辛かった。

赤ちゃんは1人破水しているのに元気に動いている。

この状態がいつまで続くかはわからないが、この状態を少しでも長く保たなければいけない。

しかし、薬の数値を弱くすると、お腹が張りやすくなってしまい、赤ちゃんに限界が来てしまう。

逆に数値を強くすると、副作用で、私の限界が来てしまう。

何種類もの点滴をしていたので、母子共に負担がかからないように調節していく事はとても難しかった。

母子共に感じさせてはいけない限界という壁は、乗り越えられないほど高いものだった。