「笑顔をくれた 」~ありがとうを伝えたい~

休みの日に寝すぎてしまうと体がだるくなるのと同じ、

「人間が生活上1番辛いのは寝たきりなんだよ」
看護婦さんが教えてくれた。

「ずっとゴロゴロ寝ていられる」

聞くだけでは羨ましくなる事でしょう。

私もそう思っていました。

実際、自分がその立場になった時、生きていてこんなにも辛い時間だと、寝たきりになってしまったお年寄りの気持ちがわかるような気がした。

私の体は次第に筋肉が固まっていき、わき腹や腰、背中の痛みに耐えられなくなってきてしまい、限界を感じ始めていた。

痛みを感じ、耐える度、

「辛い、こんなのもうイヤだ」

泣くばかりでした。

違う、身動き取れない私は、泣く事しかできなかったのだ。

看護婦さんは、そんな私を知り、寝る前にいつもマッサージをしてくれて、勤務が終わった後なのに、帰る前に私の所へ寄り、いろんな話をしてくれた。