「豊科のK病院に転院します」

聞きたくなかった…。

私はもう言葉が出ず、ただ、ただ、涙が止まらなかった。

主人もすぐに駆けつけてくれて、ずっと手を握ってくれました。

「泣いちゃいけない、信じなきゃいけない、母親なんだから」

私は必死に自分に言い聞かせていたけど、不安と怖さの気持ちをその時止める事はどうしても出来なかった。

そんな私を見て、

「大丈夫だから」

主人が握っていた手を更に強く握ってくれた。

救急車の準備ができる間、ずっと先生の話を受けていた。

「赤ちゃん元気だから」

何度も何度も診察をし、超音波でその元気な姿を見せてくれました。