「この先、片方の袋が小さくなって無くなってしまわなければ双子ですね」

先生が口にした言葉の意味も聞かず、

「そういう血がなくてもできるんですか?」

私は信じられなかった。

「そういうのは関係ないんですよ」

ずっと双子は憧れていたけど、そういう家系ではないから出来ないと思っていた。
その言葉を聞いて、本当に胸がドキドキしていた。

前回来た時は、赤ちゃんの袋すら見えなかったのに、今私のお腹の中に2つもあるなんて、その超音波写真を目にしても、なかなか受け止めることができなかった。