学校は昼休みの時間。
先生に会うの久しぶりだな。
なんだか緊張する。
「先生!迎えに行ってきました!」
「成瀬くん。迎えに行くのは」
「愛莉は俺の彼女だから。」
「ちょっと!良太!」
いきなり肩を組まれて
先生に見せつけるみたいになった。
「学校を優先しなさい。」
「そんなの先生には関係ありません。」
「これは成瀬くんのために」
「学校より愛莉のほうが大事ですから!」
「良太、もういいって。」
「教室に戻りなさい。」
「先生。あの・・・」
「授業が始まります。早く行きなさい。」
助けてくれたお礼を言いたかった。
あれは絶対に怒ってる。
あたしは悪いことしてないのに
良太のせいで怒っちゃった。
「どうしたの?良太?」
「ごめん。」
「えっ?」
いきなり抱きしめられた。
「えっ、ちょっと!!」
「先生に愛莉を取られたくない。」
「………」
「もう先生と2人になるなよ。」
「・・・うん。わかった。」
良太は先生に嫉妬してたんだ。
もう大丈夫だよ。
これからは良太のために何でもするから。
