あれ、まだ生きてる・・・
天井が真っ白ということは病院のベットの上。
外は明るくて天気がいい。
お兄ちゃんは?仕事かな?
先生も今頃は学校で・・・
「起きたか?」
「どうしてここに?学校は?」
「そんなこと心配しなくていい。」
「・・・2人きりにならないって約束したのに。」
「その約束は守れない。」
「えっ?」
「俺が嫌だから。」
「そんなわがまま・・・」
「愛莉は2人きりになりたくないかも
しれないけど、俺は・・・」
「もし学校にバレたら?」
「それはバレたときにどうにかする。」
「先生の婚約者が嫉妬したら?」
「そんなのどうでもいい。」
「・・・何それ。」
思わず笑ってしまった。
「やっと笑ったな。」
「………」
「ずっと泣かせてばかりだったから。」
「もう怒ってない?」
「うん。怒ってないよ。」
「よかった・・・」
嬉しくて自然と笑顔になる。
「・・・今のやばい。」
「えっ?」
「そうやって笑ってればいいよ。」
頭をくしゃくしゃ撫でられた。
そのときの先生の優しい表情を見て
なんだか安心した。
