ゴールデンウィークも今日で終わり。
特にすることもない。
だから連休が嫌いだった。
でも、学校に行かなくていい。
先生にも会わなくていいはずなのに・・・
「まだ寝てるのか?」
「せ、先生!どうしてここに!?」
「早く着替えて準備しろ。」
「今日まで学校休みですよね?」
「出かけるぞ。」
「どこに行くんですか?」
「早く来い。」
連れて行かれたのは、山奥にある小さな施設。
何でこんなところに連れて来られたのか
わからなかった。
ただ、先生の顔は悲しそうだった・・・
「真人くん?」
「お久しぶりです。」
1人のおばさんが泣きながら抱きついた。
「久しぶりね。元気にしてたの?」
「はい。」
「会えて嬉しいわ。
中でゆっくり話しましょう。」
「………」
「こちらの方は?」
「あの・・・」
「子供たちと遊んできて。後で行くから。」
「・・・わかりました。」
そう言って、さっきのおばさんと先生は
2人で中に入って行った。
先生はここにいた。それだけはわかった。
お父さんやお母さんは?
どうして、この施設にいたの?
