My dream is...




結局、眠れなかった。



自分が言おうとしたことの後悔


あのときの先生の顔が頭から離れなかった。



先生もわかってるんだ。


あたしは生徒だから

好きとか、そういうのは迷惑で・・・


バレたら大変なことになる。





「愛莉!起きてるか?」



「お兄ちゃん?どうしたの?」



「呼び出されたから行ってくる。」



「いってらっしゃい。」



「あいつ、まだ寝てるから頼んだ。」



「えっ、それは」



「じゃあな。ちゃんと学校行けよ。」



「ちょっと待ってよ!」



空気を読んでるのか読んでないのか

お兄ちゃんはよくわからない。





先生はソファで寝ていた。



家に帰って準備するなら

起こさないと間に合わなくなるよね?



でも疲れてるみたいだから

もう少し寝させてあげたいけど・・・




思わず先生のきれいな顔に見とれていた。





「何やってんの?」



「あ、あの・・・」



「悠也は?」



「仕事に行きました。」



「もうこんな時間か・・・」



「朝ご飯、食べますか?」



「今はいらない。」



「・・・そうですか。」



「また学校でな。」




いつもみたいに頭をポンポンって・・・



でも、目を合わせてくれなかった。