My dream is...




家に帰りたくなかったから

いろんなところで時間を潰した。


もちろん考えるのは先生のことばかり。




出会わなければよかった。




そう思うことしかできない自分が情けなかった。







「ただいま。」



「遅かったなー。」

初めて見る酔っ払った先生。




「何で遅かったんだ?」



「先生には関係ないです。」




横を通り抜けようとしたとき、

行く道を塞がれた。



これが壁ドンっていうやつか・・・





「お前はいつもそればっかり。
俺よりも大事なことか?」



「せ、せんせ・・・」



「お前が悪いんだからな。」



2回目のキス

お酒の苦い味がした。





そのまま押し倒された。

心臓のドキドキが止まらない・・・



「もう1回キスしてもいいか?」



「………」



「泣くなら嫌って言えよ。」




知らないうちに泣いていた。


嬉しくも悲しくもないけど勝手に涙が溢れる。



その涙を拭いてくれる先生さえ

とても愛しくて・・・



こんな近くにいるのに遠い存在で・・・



あたしが先生の生徒じゃなくて

病気じゃなかったら・・・





「・・・先生のことが、す」



キスで口を塞がれた。




「今のは許さない。」



「やっぱり嫌いだ。」



「・・・それでいい。」



「先生のバカ!大嫌い!」