「…嫌な予感しかしねぇけど出てみるか」
どっちにしろ無視なんてできるはずねぇし
画面に書かれた応答をタップして
携帯を耳に当てた
「…ノエル?」
恐る恐るしゃべってみると
「あー奏矢?早く店に来て」
「あ?なんでだよ」
…なんだよ
人がせっかく心配して損した
心の中で舌打ちをすると
「クレアちゃんの事だから!早くね」
その言葉を残して電話が切れた
「クレ…ア?
…おい冬詩!ノエルの店行くぞ。急げ!」
「え?あ、おぉ!」
ブンブーン…
すぐさまバイクに跨り店に向かった
まじで何キロだしたか覚えてない
そして
「ノエル!クレアは?」
扉を勢い良くあけた
いつもは心地よく聞こえるベルも
役目を果たしていなかった

