副総長の苦悩 遥斗×透真 トーキングVer.


お調子者満載の裏側。しっかり者の苦悩の話


「おい楓!!俺のアイス食っただろ!?」


「えー?食べてないよーぉ」


「はぁ!?お前以外この"黒糖たっぷりきなこもちアイス"の味がわかってくれる奴いねーよ!」


「…蓮、それ褒めてるよ」


「んなっ!?泉お前、この黒糖たっぷり「れーん、うるせえ」


「はあー!?偉そうに言うけどね、そういう千歳だって


この前僕の"温玉カレーアイス"食べたよね!?」


「「(温玉カレーアイス…!?)」」


「そ、それって…千歳が1日中げっそりしてた日食べたもの…?」


「…うぇっ、お前思い出させるな」


「なっ、なんでこの味の良さが分からないの!?


しょうがない、こんな事もあろうかと冷蔵庫に買いだめしてたんだ。


みんなに食べさせ「「お前、殺す気か!?」」



「もーー!!とにかく食べれば良いんだよ!


はい!!!口開けてー!」


「「「ぎゃーー!来るなーー!!」」」



ガチャガチャ………パタンッ…




「「・・・っくく」」


今まで大声で話していた人達が部屋を慌ただしく出て行き、堪えてた笑いがあふれ出す



「っはー……あ、透真。このあと暇?


煩いのも居なくなったしコーヒー飲みに行かない?」


「ん?あぁ、もちろんいいよ。


僕のオススメのお店があるからそこに行く?」


「ん、透真のオススメの店ならむしろウェルカム」


「ははっ遥斗とは趣味が合うからね


それじゃ行こうか。」











「ん、これ、ブルーマウンテン?」


「うん、当たり。さすが遥斗だね」


「これ一番好きなんだ


でもブルーマウンテンって今物凄く貴重価値高くなかった?」


「此処は小さいお店だから在庫が少しあるみたいなんだ」


「へぇーー」


と、2人はコーヒーが美味しい小さなカフェに来ていた


長かった争いが終わり少し経った頃。事態の収拾やこれからの事…蒼桜と輝で決める事は沢山あり多く顔を合わせていた


そして、お互いが副総長である事や趣味が合う事で仲良くなり度々2人で外に出るようになった


話は流れ、お互いの事に。


「遥斗は最近やっぱ忙しいの?」


「あー。まあまあかな」


「そう?でも遥斗は凄いよね


傘下が2層になってると情報も伝わりにくいし、僕には出来ないよ。」


「まあ…確かに情報処理は結構時間掛かるな。


でもこのやり方が俺達を守ってくれてたんだ


もちろん、傘下を犠牲に、って意味じゃない。


紅愛、姿見られるの嫌いなのに時間があれば攻めて来そうな族潰してたし、それで傘下も守られてた


俺達も手伝ってたけどなんやかんや紅愛に甘えてた所が大半かな」


「そっか…。でも僕は今も信じられないよ


あんな華奢で儚く見える紅愛ちゃんが蒼桜を引っ張ってたなんて」


「あぁー、確かにかなり驚くよな


普段あんなふわふわしてるし」


「僕、実際ちゃんと見た事無いんだよね」


「まじ?でも実は俺らもそんな無いんだよな


一緒にいた時間って割と短いし、


ちゃんと倉庫来てた時だって俺らが見てる所では喧嘩しなかったから」


「確かにそんな感じするね。


きっとわかってるんだね、ほとんどの喧嘩は憎しみと傷しか生まないことを」