こんな総長見たことねぇっ! 蓮斗×千歳


「くぁーーねみっ」


「それな、つーか千歳さぁお前ゲーム極めすぎ」


「んあ?あぁー、このゲーム総長が強くてさ


絶対負けたくなくて必死でやったんだよなー」


「…ぷっ、紅愛強そうだもんな


つーか総長って呼びたくなるのもわかるんだけど2人いるから一瞬どっちかわかんねえ」


「あ。確かに、気をつける」


「おー、俺も」


とある日、千歳と蓮斗は真夜中までゲームをしていた。


千歳と蓮斗…2人も蒼桜と輝の事件以来、主にゲームの事で意気投合しよく夜通しゲームをする事があった


そして、只今休憩ということでキッチンに向かっている


「来月にあの続編が出るじゃん?


あれ、キャラのアサシンシリーズが新しくなって、ライフルにも装備出来るようになるらしい


主にカスタマイズの幅が増えるらしいぞ」


「まじかよ!俺アサシン派だから超楽しみ!


千歳はライフルだろ?カスタマイズできるよあになったら俺、次のシリーズ勝てねえかも」


「蓮も進化するんだから変わんねーよ。」


そして、2人がキッチンに差し掛かったとき


「………………?」


「誰か、いる、?」


話し声が微かに聞こえる、そして扉から溢れている灯りがその証拠だ


「……………………」


「……………………」



「なんだ?」


「聞こえねえな、もっと近づいてみるか?」


ニヤッと笑う千歳。


夜中で落ち着いていたテンションがノリ始める


「もちろん。」


顔を見合わせてニヤッと笑うとゆっくり扉に近づいていく


あれから声は聞こえない


そして、少しだけ開いていた扉に手をかけ覗き込むと



「「…………………っ!?」」


2人は目を見開き息を呑んだ


2人が見た光景、それは翔聖が紅愛の背中に手を回している姿だった


「翔…」


ふとポツリとそんな声が聞こえて千歳が隣に目を向けると


蓮斗は眉を八の字に下げ顔を歪めてその光景を見ていた


「蓮、斗…?」


普段なら"明日冷やかしてやろうぜ!"と面白おかしそうに笑うはずなのに、


なぜ蓮斗はそんな顔をしているのだろうか


ポンポン、と肩を叩けばハッとしたように肩を震わせた


「どうした?」


「いや…なんつーか…」


ゴニョゴニョと小さな声で呟く蓮斗に


「なあ、殴っていい?」


「は!?なんで!?」


「なんとなく?なんか殴りたくなった」


「は?理不尽すぎねえ!?」


「そう思うか?」


「うん、俺が悪かったよ。」


「よろしい」



と、蓮斗の説得?に成功した千歳は


場所を移動し事情を聞いていた