「は…?なに、が…?」
こんな状況でも平然と笑っていられるなんて
「2年前の方のお前は
こんな裏の世界に向いてる奴はいないと思った
冷血で感情が無いこの仕事にも罪悪感なんて感じさせなかった
なのに
今のお前には光がある
光を知ったからこそ脆くて壊れやすい
そうだろ?」
確かにそうだ
失うものが何もなくなったあの時
怖いものなんて無かった
だけど
「光を知れたからこそ私は強くなった
守りたいって思える人が出来たから
今日この日まで生きれることができた
皆に出会わなければずっと暗闇の中
死ぬまでさまよっている事しかできたかったんだから
闇より光が強い事私が証明する」
だから…絶対負けない…っ!
強い眼差しで冬詩を睨んだ
「だってよ。皆さん」
「…え?」
冬詩が視線を外した方に私も目を向けた
そしてそこには
いるはずの無い人達
「紅愛…?」
蒼桜と輝…
なんでここに…?
どうして私がカンザキだと知ってるの
なんで…
そこまで来て閃いた
「冬詩がバラしたの」
全てを知ってるのはアンタだけだって。
「まぁ。半分は?」
半分って…
つまりもう半分は
「本当に紅愛なの?」
自分達で気づいたということ?
どうして
訳がわからない。頭がぐちゃぐちゃだ
でも今はそんなことよりも
"カンザキが私だ"と認めるか、だ
もし、私がこの勝負に勝てたなら事実は隠せる
でも…負ける事があれば確実にバレるから
そんな状況で私の事を知って欲しくない
だけど自分が裏の人間だと知るのが怖い
自分の中で二つの気持ちが葛藤していた
「ほら、言っちまえよ」
そんな時前から聞こえた声に眉をしかめる
「とっとと片付けて早く再開しようぜ」
なんて自分勝手な…
でも、今はこの戦いに集中しないといけないんだ
後の事はそれから考えよう
私が進まないといけない道は一つだけだから。
「そうだよ。私は蒼桜の総長、紅愛で
夜影のカンザキ。」
そうして私は仮面を外した
皆が息を呑んだのがわかる
「んじゃ俺も」
「え?」
俺もって…
冬詩の方を見ると
「どーもー。久しぶりだなー
輝前総長
王高の理事長
夜影masterこと冬詩でーす」
何言ってるの?
こんな時に招待をバラすなんて…っ!
「冬詩さん!?」
ほら、皆だって戸惑ってる
「何、考えてるの」
「いや別に?」
てきとうな返事にキッと冬詩睨みつける
「待てよ、なんで冬詩さんと紅愛が争ってんだよ」
ぴくり
肩が跳ねたのが自分でもわかった
「冬詩さんが夜影のmaster…?
でも夜影に所属してる紅愛は本来仲間だろ?」
遥斗…
皆も口々に質問を口に出す
…そうだよ。私も沢山知りたい事がある
冬詩が何を考えてるのかわからないし
何をしたいのかもわからない
そして、なぜこんな事になってるのか
私にだってわからない
「話すとなげーの。
それに時間もあんま無いんだよな
ま、お前らの信じたい方信じれば?」
そうだね。
私を信じてくれる可能性は低いかもしれないけど
私は信じるから

