【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~




…そして午前2時


舞台は私達の城の近くにある豪邸。


私たちが到着する頃にはもう聖蘭はいて


今は厳戒態勢の中にいる


お互いが睨み合っていてまさに一触即発


「カンザキ~誰捕まえる~?」


「私、あのイケメンがいいな」


「僕はあの顔が面白い人!」


なのに私の班のメンバーときたら…


シユウとクラウンかっちかちに固まってるし


「うるさい。先輩はしっかりしてください」


「「「はーーい」」」


もう…


まあそれがアレクトだしね


「ルイ、今の時刻は?」


「0220」


「了解。ハッキングお願い


シユウとクラウンの方も」


「「「了解」」」


あと、10分


ここからあまり良く見えないしわからないけど


きっと透真や翔はいるんだよね


もう朝みたいな過ちは絶対におかさないけど


私が向こうを鋭く睨んでいると


「ハッキング完了」


「了解、ありがとう」


さすが一流。


シユウもクラウンもなんとか着いてこれてるみたい


あと突入まであと5分程。


私は制服のポケットから箱を取り出して開ける


そこには赤く煌めくピアス


私達の全ての始まり


翔や輝と会えたのも、きっと蒼桜も


このピアス…インカローズのおかげなんだね


今は思い出に浸ってる暇はないけど


この任務だって生きて帰れるかわからないけど


ありがとう


心の中で呟いて


ピアスを耳につけた


久しぶりの感触。


昔は違和感でしかなかったのに


今じゃ安心する














…それじゃあ行こうか


私達の終わりへの戦いに


「ready?」


私は一人一人の顔を見ながら言う


みんなはもう仮面もつけていて覚悟が決まった顔をしていた


それに頷いて


「go!!!」


最後の合図をだした


さあ、戦いの幕開けだ


総員が屋根から降り猛スピードで走り抜ける


聖蘭は多分この豪邸の持ち主を狙ってると思ってるみたい


ほとんどが要人警護に回ってる


本当はそこらへんの人を攫えば良いんだけど


下っ端じゃ重要な秘密は引き出せない


だから奥部まで行き危険をおかさないといけないんだ


もうそんなの関係ないかもしれないけど


それがNo.1のプライドだから。


手を抜いたりはしない


…にしても数が多すぎる


これじゃ拉致があかない


まだ刀は使ってないけどできるだけ使いたくない


なら、これしかないか


私は耳についた通信機に向かって


「総員、注意」


そう注意を促した


皆は耐えられるはずだからね


数よりも質、それが夜影


「カンザキ、いいぞ」


ルイからのその合図で


周囲の敵を高速で叩く


十分スペースができたところで


意識を集中させた


そして


ブォォォオ!!


殺気を解き放った


「ぐっ…」


周りの聖蘭は地面に倒れ視界がクリアになる


数人立って見えるのは多分夜影のみんな


これで少しは進める


「全員作戦通りに進んで」


「了解」


わたし達は豪邸の奥へと進んでいった