彼らはわかっていた
本当は紅愛のせいではないと。
だけどいきなり失ったものはあまりに大きすぎた
大人に見える彼らもまだ15歳
簡単に受け入れられる訳がなかった
だからって一番傷ついた彼女を責めていいはずなど無いのに…
表情を無くし彼女が出ていった部屋。
「仁。最低だね」
漂う雰囲気は最悪だった
「なんだと…?
お前まさか紅雅が死んだのはしょうがないっていいてぇのかよ
アイツだけでも生きてたからそれでいいって思ってんのかよ!?」
「そんなわけないだろ!!!!」
普段冷静でとても温厚な彼が声を荒らげる事なんて初めてだった
「紅雅が死んだなんて信じられない…っ…
ほんの数十分まで一緒にいたのに!
しょうがないなんて思えないし思いたくもない
紅雅を殺した犯人を今すぐにでも殺してやりたい
でも、だからって紅愛ちゃんに当たるのは違うだろ?
13歳の女の子が2人の死を、それも大切なたった一人の家族の死を目の当たりにして
辛くないわけ無いだろ!?
記憶を変えようとするくらい苦しんだのに
俺達があんな事言ったら紅愛ちゃんどうなっちまうかわかんないだろ…
」
あぁ、とそこで仁は気づく
柊が少し大人びているのは知っていた
だけどその中にも勿論感情はあって。
それでも自分より人のことを考えられる心の広さがあることを
そしてそれは紅愛にも備わっている
自分なんかよりよっぽと大人じゃないか…
何も、言い返せなかった
「僕は紅愛ちゃんを追いかけるから」
そう言って部屋を出ていってしまった柊
試されているなんてすぐにわかった。
だけど頭ではわかっていても体が動いてくれない
「くそっ!!」
部屋にはガン!!という固い音が鳴り響いた
家族も仲間も失ってもう何も無くなってしまった
唯一残ったのは"人殺し"というレッテルと
抱えきれない悲しみの中の"喪失感"だった
だけど空っぽの心の中にふと浮かんだ言葉
"復讐"
それだけはどうしても忘れることができなかった
"復讐なんてしてどうするの?
そんなの自分が悲しいだけじゃない…"
そんな声もかき消すほど思いは強い
考えながら歩いていると着いたのは繁華街。
本当に無意識に来てしまった
ここは…紅雅と再会した場所
もし、私が外の世界なんて知ろうとしなければ
あの時家に帰っていれば
紅雅と…
もう一度会わなかったら
二度と会えないなんて事なかったのかなぁ?
紅雅が居なくなってしまった以上そんなのわからない
だけどだからってすぐに前を向いて歩けるほど
私は出来た人間じゃないし
紅雅の存在はそんなに小さくない。
「紅雅…」
そう呟いて目を閉じた
もう、会えないの?
私に笑いかけてくれる事も
優しく撫でてくれる事も
褒めてくれる事も
叱ってくれる事も
もう無いの?一度も?
そんなの辛すぎる。耐えられないよ
なんで死ななければならなかったの?
どうしてこんな思いしなきゃいけないの?
考えちゃダメな事くらいわかってる。
でも
全部、炎薇が悪いんじゃない。
一度ついてしまった固定観念は
私を狂わせた
本当は紅愛のせいではないと。
だけどいきなり失ったものはあまりに大きすぎた
大人に見える彼らもまだ15歳
簡単に受け入れられる訳がなかった
だからって一番傷ついた彼女を責めていいはずなど無いのに…
表情を無くし彼女が出ていった部屋。
「仁。最低だね」
漂う雰囲気は最悪だった
「なんだと…?
お前まさか紅雅が死んだのはしょうがないっていいてぇのかよ
アイツだけでも生きてたからそれでいいって思ってんのかよ!?」
「そんなわけないだろ!!!!」
普段冷静でとても温厚な彼が声を荒らげる事なんて初めてだった
「紅雅が死んだなんて信じられない…っ…
ほんの数十分まで一緒にいたのに!
しょうがないなんて思えないし思いたくもない
紅雅を殺した犯人を今すぐにでも殺してやりたい
でも、だからって紅愛ちゃんに当たるのは違うだろ?
13歳の女の子が2人の死を、それも大切なたった一人の家族の死を目の当たりにして
辛くないわけ無いだろ!?
記憶を変えようとするくらい苦しんだのに
俺達があんな事言ったら紅愛ちゃんどうなっちまうかわかんないだろ…
」
あぁ、とそこで仁は気づく
柊が少し大人びているのは知っていた
だけどその中にも勿論感情はあって。
それでも自分より人のことを考えられる心の広さがあることを
そしてそれは紅愛にも備わっている
自分なんかよりよっぽと大人じゃないか…
何も、言い返せなかった
「僕は紅愛ちゃんを追いかけるから」
そう言って部屋を出ていってしまった柊
試されているなんてすぐにわかった。
だけど頭ではわかっていても体が動いてくれない
「くそっ!!」
部屋にはガン!!という固い音が鳴り響いた
家族も仲間も失ってもう何も無くなってしまった
唯一残ったのは"人殺し"というレッテルと
抱えきれない悲しみの中の"喪失感"だった
だけど空っぽの心の中にふと浮かんだ言葉
"復讐"
それだけはどうしても忘れることができなかった
"復讐なんてしてどうするの?
そんなの自分が悲しいだけじゃない…"
そんな声もかき消すほど思いは強い
考えながら歩いていると着いたのは繁華街。
本当に無意識に来てしまった
ここは…紅雅と再会した場所
もし、私が外の世界なんて知ろうとしなければ
あの時家に帰っていれば
紅雅と…
もう一度会わなかったら
二度と会えないなんて事なかったのかなぁ?
紅雅が居なくなってしまった以上そんなのわからない
だけどだからってすぐに前を向いて歩けるほど
私は出来た人間じゃないし
紅雅の存在はそんなに小さくない。
「紅雅…」
そう呟いて目を閉じた
もう、会えないの?
私に笑いかけてくれる事も
優しく撫でてくれる事も
褒めてくれる事も
叱ってくれる事も
もう無いの?一度も?
そんなの辛すぎる。耐えられないよ
なんで死ななければならなかったの?
どうしてこんな思いしなきゃいけないの?
考えちゃダメな事くらいわかってる。
でも
全部、炎薇が悪いんじゃない。
一度ついてしまった固定観念は
私を狂わせた

