「っ!………はぁ…はぁ…」
夢、か…
最近そんな夢が多い気がするんだけど
いったいなんの夢なのか未だにわからない
…まあいいや、考えてもわからないし
とりあえず今何時かな
薄暗い視界の中手探りで時計を探す
あった。時刻は…深夜12時を回ったところ
そろそろ行かなきゃね
私は忍び足でベッドから抜け出し支度をした
紅雅に"今から行く"とメールして家を出る
1ヶ月たった今ではもう慣れた作業
それが習慣になった。
そして
「よっ。待ってたぜ」
近くの小さい公園で紅雅が待っててくれていることも。
それが
「何だその顔…来て早々変顔かよ。」
顔面崩壊する位嬉しいってことも
「紅雅ひどい!」
「はいはい。ほら後ろ乗れよ」
「わかってますよーっだ」
そうこれが私がバイクに乗れる理由。
毎日のように紅雅の後ろに乗ってたから
「紅愛、来て早々だけどちょっといいか」
「なに?」
倉庫に着くと紅雅にそう言われ着いて行く
なんとなく表情は固い
どうしたんだろ…
幹部室に着くと皆はいるのに
重々しい空気が漂い表情も思い詰めている感じがした
「あ、待ってたよ。いらっしゃい」
柊さんの笑顔もぎこちなくて。
「どう、したの?」
思わず口を開かずにはいられなかった
「紅愛お前が狙われてる
完全に俺達の力不足だ…
ごめん」
震える声で打ち明ける紅雅
私が狙われてる…?
「どういう…こと…?」
「それからは俺が説明する」
「仁さん…」
仁さんの声も同じ様に少し震えている
「紅雅が作ったこの舞龍は今新生の星
着々と力をつけている
けど…その代償に敵がどんどん多くなってんだ
一歩外に出れば俺達を狙う族は山ほどいる
だが舞龍は強い、だから潰されない
そんな時現れたのは舞龍に入れる唯一の女
つまり紅愛、お前だ
お前は容姿が容姿だ、絶対に姫だと思われている
俺達を潰したい奴らにとってこんなチャンス見逃すわけない」
それって…つまり
私は邪魔?いらないってこと?
舞龍には私という弱点が出来てしまった
私が舞龍を追い込んでいる?
「ねぇ仁さん…」
仁さんは私が深く考えないようにストレートに話してくれた
仁さんは何も悪くない
だからそんな苦しそうな顔をしないで
「私、邪魔者なんだね」
「………っ!ちが「今のが仁さんの本音でしょ?」
大丈夫。仁さんの居場所を奪ったりしないから
勿論、紅雅もメンバーも舞龍も
全部今まで通りだから
安心してよ
ただ、私が消えればいいだけ

