~紅愛side~


「それでは、解散」


その言葉でゾロゾロ人が部屋から出ていった


だけどその足取りは目に見えるほど重い


…そりゃ、そうだよね















"聖蘭と全面戦争"


なんて言われたら


いつの間にか部屋には私一人で


しょうがなくすっかり重くなった体を引きずりながら歩く


いったいこの戦争で何人の人が死ぬ?


アレクトや翔、透真


私はまた同じことを繰り返すの?


結局誰も仲間一人守れないちっぽけな人間








なんて、前の私なら考えてた


"孤独"そんなのは当たり前だし


裏の世界にいるのなら誰でも人殺しだ


自分のために人の不幸を望む私達


この世界に入った時点で帰り道は無い


そうだね。


誰も許されない


だけど、"もし"やり直す方法があるのなら?


償う方法があるのなら?


私は喜んで全てを差し出すよ




それにはまず全部の案件を片付けなきゃ


忙しくなりそうな予感にため息をこぼしたけど


これで終わりなのだと思うと頑張れる気がした