【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~

「…………」


沈黙が流れる


手紙には何が書かれているんだろう…


翔は表情1つ変えずに視線だけを動かしていた



だけど



バンッ!



手紙を読み終えた翔は


紙を机に叩きつけた


その音に全員の肩が揺れたのがわかる


「翔さん、どうし…「ガッシャーーーン!!!」


ミナミがそう言った瞬間


翔の前の机が飛んだ



「透真ぁ!」


めったに…いや、ほとんど声を荒げない翔の怒号。


はっとして視線を合わせると


「今すぐ紅愛を探せ…!!」


「…っわかった」


ギロリと睨まれて少しすくんでしまう


こんなに苛立った姿は初めてかもしれない


…ただ事じゃないな



僕はすぐに席を立って輝に招集をかけた


「あの…透真さん。これ」


招集も終わり一息ついた僕に


ミナミはある物を差し出した


「あ…さっきの手紙?」


それはさっき翔が机に叩きつけた手紙。


「はい。透真さん達のもあるので」


そういえば僕達の分もあるんだっけ??


「ありがとう。


…ミナミはもう読んだの?」


ふと気になって聞いてみる


「いえ…。」


「そっか…


わざわざ引き止めてごめんね」


「いえ、失礼します」


ミナミがいなくなった倉庫はやに静かだった


それもそのはず。総動員で紅愛ちゃんを探してるから


僕は白い手紙を見つめた


これを読んだら…真実を知れる?


それとも…








いや、読んでみなきゃわからないよね


僕は恐る恐る手紙に手を伸ばし中身を開いた





"透真へ"