「あ、翔…………と、ナギサ?」
翔が姿を見せたのはお昼過ぎだった
それに何故か他校のナギサも一緒に
「一人で裏のNo.5潰してたんだ
俺が来た時にはもう終わってた」
ナギサがドアを閉めながら答える
No.5って今日やりあうはずの族…
それを一人で?
やっぱり翔は冷静じゃない
「翔、それはさすがに………っ…」
泉の言葉が止まった
いや、翔の視線がそれを止めた
睨みつけるような強い視線そこに優しさはこもっていない
だけどまるで"わかっている"そう言っているようにも思えた
ガラガラ…
無言の僕たちに線を引くように翔は出ていった
「僕探してくるね」
だけど僕は足早に翔の後を追いかけた
また、無理な事をしないように…
それから校内を探すこと10分
「はぁっ…いた…」
翔がいた場所は…教室
普通に授業をしている中で翔は机に足を乗せて窓の方を見ていた
翔が真面目に教室にいるなんて…
驚きを隠せない。だけど
僕はドアに手をついて呼吸を整えて
ガラッ
翔のいる教室に足を踏み入れた
ザワザワ
その瞬間授業はそっちのけで視線が集まる
チラッと目が合った先生に
「騒がせてすみません」
と謝るとなんとか授業は再開された
でも僕はどうしても疑問が拭えない
翔を見るけど相変わらず窓を見ているから表情はわからない
何を…考えてるんだろう
目を伏せたその時だった
「翔さん!!!!!!」
ガラッ!と大きな音をたてて扉があいた
ぱっとその方を向いてみると
ぜえぜえ息を切らせたミナミがいた
「これ……」
そう言って翔に差し出したのは
「手紙…です…
姫さん、からの…」
え?
紅愛ちゃんから?
僕は目を見開く
それは翔も同じで。
「翔さん達幹部のみなさんと
僕と、龍、メンバー宛に…」
翔は綺麗な字で
"翔へ"
と書かれた白い手紙に手を伸ばし封を切った

