【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~



~透真side~


紅愛ちゃんがいなくなって1ヶ月


居場所も理由もわからないままただ時が過ぎていった


何が本当で何が嘘なのか、誰にもわからない


ずっと心にシコリを抱えたままなんだ







夏が抜け本格的に冬に移り変わりそうな最近の季節。


朝晩は肌寒く感じる様になっていた




「蓮おはよう」


「あー…透真、はよ」


なんだか教室にに行く気分じゃなくて


たまり場である空き教室に顔を出すと


いつもは遅刻ギリギリの蓮がいた


あれ、時間間違えてないよね…?


時計を見るけど時刻は7時50分を示していた


「蓮が早いなんて珍しいね」


荷物をおいて飲み物とかを補充しながら尋ねる


なんだか挨拶もから返事だったし…


「…ああ、ちょっとな」



僕はその返事に手を止める










まさか










「あの子の事調べてるの?」






蓮の手が止まった


パソコンを食い入るように見ていたから最初はゲームでもしてるのかと思ったけど…



蓮はパソコンが苦手だ


タブレットはあるのにパソコンでやるのはどっから見てもおかしい


案の定、その予想は的中したみたい



「…っわかんねえんだよ、全部」


切なげなその声に


僕は蓮に背中を向けた


「せめてあいつに会えたらって思ってんのに…


あいつはどこにもいねぇ!」