【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~




私だって気付かれていないはずなのに


私の本当の姿を見られた気がして震える



この…血にまみれた残酷な姿をみたら


誰だって私を軽蔑する


"お前は悪魔の生まれ変わりだ!罰を受けろ!"


"ひ…人でなしっ…"


そんなこと何度も聞いた


面白いくらいに皆は口を揃えて同じことを言う





あの時の私はそんなことを聞いたって何も思わなかった







…なのに…





「カンザキ、コイツを殺されたくなかったら



抵抗を見せるな」


冷たく言い放ち



私に銃を向ける翔に



…深く、深く傷ついていた




…自分から裏切ったくせに








もう戻れないんだね





だったら…と


私は背中から日本刀を抜く



私は翔達を斬れる?



「セイラを返してもらおうか」


…いや、斬るんだ


私は西条 紅愛じゃない



神崎 桜なんだから



シャラッ…


日本刀が音を立てる


私は翔に刀を向けた


それに合わせるように翔も私に銃を向ける



一触即発


物音一つしないこの張り詰めた状況




それを緩めたのは


『カンザキ』


masterだった


『Yes.master』


すかさず私も応答する


『ターゲット確保


セイラを連れて戻ってこい』


『了解』


戦は終わり


私は刀をおさめた



「降参します。」


そう言ってその場に膝まずく


あまりの豹変ぶりに聖蘭はとまどっていたけど


状況を把握したのか手錠を取り出し私に近づいた来た


それは翔でも透真でもない男だった




そんなの誰でもいいんだけどね


降参なんて嘘だから


残り1mの所で私は腰にあったスタンガンを取り出し素早く打つ


「う…っ…」


それは残りの3人全員に命中した