【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~

奥の角を曲がったところに銃を構えながら走ってくる聖蘭


ざっと10人か…


この人数なら刀も必要ない


足を止めずゆっくりと歩く


聖蘭との距離は10m


「カンザキ!止まらなければ撃つぞ」


体制を整えながら叫ぶ聖蘭


私は


ニヤリと口角を上げた


仮面は鼻までしかないからそれは向こうにも伝わる


それに驚く聖蘭。


どんどん罠にひっかかっている事を彼らは知らない


さあ、そろそろ終わりにしよう



顔を真顔に戻して力を込める


ブォォォォ


割れた窓から風が吹き込み私の髪を揺らす


月に照らされ薄暗い廊下に明かりが灯ると


殺気を解き放った




「あ…………あぁっ…」


その瞬間聖蘭は地面にひれ伏しもがきはじめた


しばらく立てないだろう




私はその横を無表情で歩き去った





2階に降りると銃声が大きく鳴り響く


着実に…近づいている


さっきから血痕がポタポタと落ちているのがその証拠だ


みんな怪我してないといいけど…


心の中で祈りながら歩みを進める


だけどその瞬間に聞こえた声に私は足を止めた


「夜影の1人!!!!捕獲!!!!!」




夜影が…捕獲…?


捕まったの?





その声は扉の中から聞こえた


私は迷わずその扉を開け放ったーーーー