【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~




この部屋の空気は不思議だった


「へっへーん!ツバサはここまで来れないでしょー!」


「ツカサのばーか!行けるにきまってるでしょ!」


「セイラ、あいつら黙らせろ」


「もう!2人ともやめ………




ぎゃぁぁあ!虫!いやああ!!」


「アハハハ!セイラうける~」


えっと…


わたしはどうしたら?


その時バチッと茶髪のショートカットの子と目が合う


「えっと…どちら様?」


その言葉で一斉に視線がこちらに向く


しーんとした空気が漂う


「えっとはじめまして


アレクトのリーダー、カンザキです」


これで、いいんだよね?


それとももっとかっこよく


"人に名を聞くときは自分から名乗ったら?"


そういった方がよかったのか…




その考えは


サッ…


横一列に並び真っ直ぐ私を見つめるその瞳によって


払拭された




この人達は…強い


その雰囲気は一瞬でそう思わされるほど


「アレクト全員揃いました」


でも、確かにしっかりしているけど…


「ごめん、私そういう堅苦しいの苦手


普通にしない?」


私にそんな敬意を払う必要なんてないんだから