いつの間に忘れていたの?
"絶対"なんて絶対信じられない
私がみんなに別れを告げられなかったのは
みんなを失うのが怖かったから
だけど違った
最初から私には何もなかった
…失うものなんてなにもなかったんだ
「紅愛、まじなのかよ?」
蓮は私に尋ねる
もう、いいよね
完璧に演じきるんだ
「うん。そうだよ」
私が発した言葉で一瞬時が止まる
河西さんでさえ驚きこっちを向いた
「河西さん邪魔だったんだよね~
姫は一人で十分だし?
それにさぁ髪巻いたりスカート短くしたり
頑張ってるみたいだけど
全っぜん似合ってないよ?
背伸びしてます感ありまくりで笑えるんだけど」
もっと嫌われて…
悔いも未練も無くなればいい
どうせ私はもういなくなるんだから
「嘘つくんじゃねーよ
脅されてんだろ?この女に」
ナギサは顎でクイッと河西さんをさした
ごめんね、ナギサ
これは私の意思だから
「えー?ないない
そもそも私違う族の人間だしー?
…あれ!気づかなかったの!?」
するとナギサは目を見開いた
でもこれは本当の事
この際、言ってしまおうか
「私さぁ、蒼桜の人間なんだよね」

