【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~



『私も好きだよ』


そう言って抱きつけたらどれだけ幸せか


『どうしようもないくらい大好き』


『ずっと側にいて』



喉まで出かかった言葉を必死に押し込めて


高ぶる気持ちに蓋をした










「…………ごめ、……ん……」


やっと絞り出した声は自分でも驚くほど震えていて


ぎゅっと唇を噛み締める


その時翔の肩がピクッと動いたのがわかった


表情は…前髪がかかっていてわからない



「…そうか」


翔が発した声は耳を塞ぎたくなるほど切なくて


心臓が痛くてたまらない