【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~


…泉に言われて来たものの


何て、言おうか


大丈夫?



それでいいはず


だけど気持ちがわからないんだ


翔に対する気持ちが


答えが見えかけてるのにモヤががかって見えない


そんな感じ


翔と話せたらこのモヤが晴れるんだろうか


わたしは意を決してドアをノックした


「翔……?大丈夫?」


今になって無視されたら、とか考えてる


もうどうしようもないけど…


拳を握り締めて待つと


「入れ」


その言葉が返ってきた


ホッと安堵のため息をついて


「失礼します」


部屋に足を踏み入れた






翔はソファーに腰掛けており視線は下に向けられていた


どうしていいかわからなくてとりあえず向かいに腰掛けると


顔がはっきり見える


…やっぱりなにかあったの?


そう思わされる顔をしていた


「どう、したの?」


語尾が少し震えてしまったけど伝わったはず


そう言うと翔はゆっくり視線をずらし私に向ける









「栞がお前に目をつけた」