【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~

それを後悔したのはすぐ後のことだった


「あの人は…っ」


みなみが悔しそうに唇を噛む


龍も眉間にしわを寄せてどこかを睨んでいる


いったいどうしたっていうの…?


「透真さんの元カノ…





ミウさんを










殺そうとしたんです」





殺そうと…した…?



「ソファーで眠っていたミウさんに薬をうって…


幸いメンバーが早く見つけたので少しの量で済んだんですけど


持っていた量は死に至る量でした」


「ミウさんは…大丈夫だったの?」


「…はい


眠っていたので記憶もありませんし


依存もみられませんでした」



「動悸は用事で透真さんがミウさんを送れなくて


翔聖さんが送ったことが気に入らなかったから」



河西さんは何故そんな事ができたのか


人を殺してまで翔を手に入れたい


…なんて


河西さんをそこまで歪ます理由はなんだったのだろうか



「透真さんは姫の事どう思ってんだろうな」


するといきなり龍が口を開く


「どうして?」



…何で今ミウの事が思い浮かぶの?


「あの人、雰囲気が姫に似てんだよ」


名前が同じだから?


「一見派手だけど」


ミウの事よく知らないから?


「中身普通だし」





…本当に?






「ねえ、そのミウさんの苗字は?」


「えっと…安田ですよ」


…どうして気づかなかったんだろう


みなみ達が言っている"ミウ"は


私の知ってる安田美羽だ


"今倉庫にいる女って紅愛だけ?"


"最近変わった事無い?"


"嫌がらせとか無いの?"


あきらかに私を心配してくれたのに…




"ミウは彼氏作らないの?"


前にそう聞いたことがある


するとミウは


"んー、元カレを越える人がいたらね"


そう言って笑った


それは多分透真の事


ミウは今までどんな気持ちだったのか




今、何を思っているんだろうーーーーーー