【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~

「やばいっ!遅刻!」


只今8時20分。


学校は30分からで家からは15分程度、


…完全な遅刻だ


昨日は蒼桜のみんなとしゃべったりしてたら


家に帰ったのは3時だった





あ、ちなみに私は最近家に帰る様になった


まあ家っていってもあの豪邸じゃなくて一人暮らし


マンションに住んでるんだ


って急がなきゃ!


支度もほどほどに学校に向かって走り出した


「はぁ…はぁ…」


やっと門が見えてスピードを落とす


時間を見るともう55分だった


ほんっとに疲れた


私、運動し無さすぎかも…


そんなことを考えながら歩いていると


門の前に人影がいた


だんだんと近づくとそのシルエットははっきりしてくる








…翔


何、してるんだろう


いつもはいる透真たちもいない


首を傾げる




でも…私にはもう、関係ない


そう思ったら胸がチクッと痛くなった


気にしないように歩いていると


バチッ


視線が合う


わたしには関係ない、わたしには関係ない


心の中で唱えていた


そして横を通り過ぎる、その時


「おい、待てよ」


腕に鋭い痛みが走った


「なに?」


あくまで冷静な私


だけど翔の真っ直ぐな目を見るとすくみそうになる


「話がある。こい」


「え、、…ちょっと!」


私の返事を聞く前にグイグイと引っ張っていく翔


腕は痛いのにすごく熱くて


…このままじゃ流される!


「ちょっと!!私には話ないんだけど!」


引っ張られる腕を掴んでグッと力を入れる


すると


「あ?俺にはあんだよ」


一瞬私を睨んでまた歩き出した


私は大人しく付いて行くしかなかった