「うわっ」
建て付けの悪い扉を開くとビューと風が舞い込み
思わず顔をそむける
今日はいい天気なのに風が少し強く冷たい
季節の変わり目を感じさせる陽気だった
「ナギサ」
しばらくして風が収まると
ど真ん中で大の字で寝そべるナギサに呼びかける
「……………」
けれど彼からの返事は無かった
空を見てるから寝てるわけじゃないらしいけど
ナギサ今、何を考えているんだろう…
私はナギサの隣に寝転んだ
「お前さ翔と河西が本気で付き合ってると思う?」
すると突然ナギサが口を開いた
「さあ…そうなんじゃない?」
また河西さんの話か…
何故か胃がムカムカして適当に答えた
「…翔は何も言わねえけど多分脅されてんのだろーな」
「なんでそう思うの?」
私がそう聞くとナギサはムクッと体を起こして言った
「翔にはどっからどう見ても好きなんだろーなってやつがいる
それに河西が倉庫に来ないのも翔が手を回してるからだぜ
お前を1週間追い出したのだって…「ナギサ」
一番重要なところで話は途切れた
声のする方を見ると
屋上のドアの前には、翔と泉がいた
…あの人たち違う学校だよね
そう思ったけど何も言わなかった
「翔、なんで止めんだよ」
ナギサは翔を睨みつけて言う
「こいつに教える意味が無いからだろ」
翔は表情を変えずそう答えた
「んだよそれ。紅愛は姫だろ!」
…それって私が悩んでた事…
なんでナギサが?
「あ?こいつは関係ないだろ」
なに…それ…
「翔、てめえ…」
翔にとって私はやっぱりそういう存在だったの?
…なんだ。
私の居場所なんて初めっから無かったんだ
「そう…なら私は姫をやめる」
私が発した声は思ったよりよく通った
「紅愛ちゃん!何言って…」
泉が困惑したように眉を下げた
「大丈夫だよ。
わたしは守られなくても生きていける力がある
石も絶対渡さないって誓うから
それで私が姫である理由は無いでしょ?」
私は翔をみてニコッと笑った
…これで輝にいられなくなるのかな
そう思うと胸が痛いけど自業自得だよね
「じゃあね」
固まっている皆を置いてわたしは屋上を後にした
.*・゚ .゚・*..*・゚ .゚・*..*・゚ .゚・*..*・゚ .゚・*.
「ふーんそう言う事ね
輝の重宝されてる姫は西条紅愛っていうんだぁ…ふふっ」
その陰でにんまりと口角をあげた人物がいたなんて
誰も知ることはなかった
「計画変更」
そう呟いた彼女はカールした黒髪を揺らしながら消えていった
建て付けの悪い扉を開くとビューと風が舞い込み
思わず顔をそむける
今日はいい天気なのに風が少し強く冷たい
季節の変わり目を感じさせる陽気だった
「ナギサ」
しばらくして風が収まると
ど真ん中で大の字で寝そべるナギサに呼びかける
「……………」
けれど彼からの返事は無かった
空を見てるから寝てるわけじゃないらしいけど
ナギサ今、何を考えているんだろう…
私はナギサの隣に寝転んだ
「お前さ翔と河西が本気で付き合ってると思う?」
すると突然ナギサが口を開いた
「さあ…そうなんじゃない?」
また河西さんの話か…
何故か胃がムカムカして適当に答えた
「…翔は何も言わねえけど多分脅されてんのだろーな」
「なんでそう思うの?」
私がそう聞くとナギサはムクッと体を起こして言った
「翔にはどっからどう見ても好きなんだろーなってやつがいる
それに河西が倉庫に来ないのも翔が手を回してるからだぜ
お前を1週間追い出したのだって…「ナギサ」
一番重要なところで話は途切れた
声のする方を見ると
屋上のドアの前には、翔と泉がいた
…あの人たち違う学校だよね
そう思ったけど何も言わなかった
「翔、なんで止めんだよ」
ナギサは翔を睨みつけて言う
「こいつに教える意味が無いからだろ」
翔は表情を変えずそう答えた
「んだよそれ。紅愛は姫だろ!」
…それって私が悩んでた事…
なんでナギサが?
「あ?こいつは関係ないだろ」
なに…それ…
「翔、てめえ…」
翔にとって私はやっぱりそういう存在だったの?
…なんだ。
私の居場所なんて初めっから無かったんだ
「そう…なら私は姫をやめる」
私が発した声は思ったよりよく通った
「紅愛ちゃん!何言って…」
泉が困惑したように眉を下げた
「大丈夫だよ。
わたしは守られなくても生きていける力がある
石も絶対渡さないって誓うから
それで私が姫である理由は無いでしょ?」
私は翔をみてニコッと笑った
…これで輝にいられなくなるのかな
そう思うと胸が痛いけど自業自得だよね
「じゃあね」
固まっている皆を置いてわたしは屋上を後にした
.*・゚ .゚・*..*・゚ .゚・*..*・゚ .゚・*..*・゚ .゚・*.
「ふーんそう言う事ね
輝の重宝されてる姫は西条紅愛っていうんだぁ…ふふっ」
その陰でにんまりと口角をあげた人物がいたなんて
誰も知ることはなかった
「計画変更」
そう呟いた彼女はカールした黒髪を揺らしながら消えていった

