【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~

ザザザー…ザザザー


海の音が間近に聞こえる場所まで来ると


乱れる呼吸を整えた


でも心臓が激しく鼓動しているのがわかる




…どうか見守ってて…


待ち合わせの"あの場所"


目印は高台。


草が倒され小さな道になっている所を通ると近道だっけ?



記憶をたぐり寄せて歩いていると見えた


"あの場所"だ




そこは洋風の城跡を思わせるような白いサンゴが並んでいる


そして、暗くて顔は見えないけど4人の人影がみえた


「遥人、來愛、楓、千歳」


私の声は風に乗り彼らに届く


「…くれ、あ?」


みんなはその声に振り返った


「…………うん」


そう言って微笑むと




ギュッッッ!!!



「紅愛会いたかった!!」


「どこ…言ってたんだよ…」


「ぐれ¨あ¨ーーー!」


「…心配させんな」


ふわっとみんなの懐かしい香りと温もりに包まれた


予想と全然違う反応にすごく戸惑った



…だけど



「ごめんっ…ありがとう…」


私を受け入れてくれた。


なんだか胸がいっぱいで泣きそうだった…