【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~

すごい気になるけど…


私が突っ込むところじゃないよね


そう考えていると


ぐいっ!


「え、ちょっ!」


「ほら姫、行くぞ」


視界がぐらりと傾いたと思ったら


龍に腕を引っ張られていた


「もう龍、乱暴。」


「…………………」


それに龍は答えてくれなくて


いつもの広い背中は怒りが込められている感じがする


…あの事、まだ怒ってるのかな


でも、確かに龍は何度も謝る私に


『へーきだから。姫に何にもなくてよかった』


そう言って笑ってくれた


それなら、なんで…かな


勘違いだといいんだけど………


周りの綺麗な景色を眺めることで


ほんの少し抱いた嫌な予感を振り払った