【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~

彼らが私が無くした記憶の一部なの?


うーん…


でもあのひどい頭痛が起きないってことは違うのかもしれない


そう考えていると


ブー…ブー…


ポケットの中で携帯が振動した


着信:翔聖


…翔?なんだろう


「もしも…「てめぇ今どこにいやがる」


その声はいつもより一段と低かった


…え、怒ってる!?


てかもしもし位言わせてよ!


「おい聞いてんのか」


どこにいるって…周りをキョロキョロするけど目印が無い


「…ごめん。わかんない」


そう答えると


チッ、という舌打ちが返ってきた


怖っ!てかなんで怒ってるの


「いいか、そこを一歩も動くんじゃねえぞ」


こっちまで伝わる殺気と言葉を残して電話が切れた


ふと携帯を見るてぎょっとした


不在着信:8


そのほとんどが翔だった


…これじゃあ怒る…よね


思わず顔がひきつるのがわかった






トントン


その時、肩が叩かれた


…翔!?


思わずばっとふりかえった


「お、ビンゴ〜可愛い子みっけ〜」


「俺らついてんなぁ〜ギャハハ!」


…違った


てか全然違う。間違えてごめん


「あれぇ〜無視ぃ?」


二人のうち、金髪が私の腰に手を回した


「きもい離して」


そう言ってキッと睨む。鳥肌がたつんだけど


「その目まじそそるぅ〜」


おい緑頭、るぅ〜とかどっかのギャルかよ


なんて思ったけど


「…………っ」


頬に手を当てられて何も言えない


逃げたい


だけど翔が"動くな"って言ったから


これ以上怒られて嫌われたくない


だから唇を噛んで耐える。



…翔、早く来てーーーー