【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~



「…で、護衛は2人。あとはいつも通り


それでいいかな?」


「あぁ」


海には毎年行ってるし各季節ごとに輝で遠出する


姫がいる、ってこと以外はなんらかわらない


打ち合わせはすぐに終わった





「あ、そうだ翔」


部屋を出ようとすると透真に引き止められる


振り返ると透真は微かに険しい顔をしていた


「あの人達、翔の事を探してる」


その言葉に思わず眉をひそめる


今さら、か。


「そうか」


今さらなんだっていうんだ


「少し出る」


その声は思ったより冷たかった


「明日出発7時だから。遅くならないようにね」


透真はこの後の俺の行動を悟ったのか


小さく笑った


「あぁ…




悪いな」


そして俺はバイクのキーをもち部屋を出た






外に出ると少しはマシになったがまだまだ暑い風が吹き抜けた




「ほんと、何で今更…」


ドアを閉める瞬間に聞こえた透真の声が頭の中でリピートする



…俺もまだまだ子供だな


ふっ、と自嘲気味に笑うとバイクのエンジンをかけ


いつもより速い速度で車の少ない道を走り抜けた