「…………ちゃん」


……



「紅愛ちゃん?」


「ん¨ー」


誰よ…


まだ眠いの…



「紅愛ちゃーん。起きてー」




「んーとぉまー?」



透真の声が聞こえる気がした



寝ぼけてんのかな…
















「…………んん!?」



飛び起き上がるとそこには透真の顔がドアップ


ほんとに透真だった



「あはは!おはよう」



「おはようっ…て


そんなに笑わないでよ…!」


そう言って透真を睨む


最悪なシーンを見られてなおずっとお腹をかかえて笑うのはひどい



「…………ぷっ


ごめんごめん



あ、そうだ今日、僕と出かけない?」



「え、透真と?」


いきなりの事で驚く


…ってか昨日熱があったんですけど…



「うん。


…あ、翔とがよかった?」



「ち、違うよ!


なんか意外だったっていうのと昨日調子悪かったから!」


「じゃあーそういう事にしておくよ」


慌てて否定するけど透真はずっとニヤニヤしている


「もう、いいから行こうよ」



「はははっ了解


じゃあ1時間後また来るね」


わかった、と返事をすると透真はニコッと笑って部屋を出た



うーん、先に服の準備をしようかな?


そう思ってクローゼットを開ける


うーん、




「………てか、どこ行くんだろう」



そんなこんな支度をしているうちに


一時間はあっという間にたっていったのだった