「おーい、ナギサ…?」


教室を出て向かったのは屋上。


真ん中まで来て呼びかけるけど反応がない



「いないのか…」


保健室かなぁなんて思って帰ろうとした







その瞬間



ひゅうーー



「………っナギサ?」



風にのってきた香り



…アクアマリン



ナギサがつけている香水の匂いだ


「ナギサ、いるの?」


少し大きな声で言うのに返事がない




…もしかして


はっと思いたのは給水タンクがある場所


屋上の入口の上にスペースがあった気がする


タンタンタンタン…


階段を登りみてみると


大きなタンクの裏に人影があった


ゆっくり近づくと










「ナギ………サ?」