「そんな…そんなの…あんまりだよ…」


涙もすでに止まっていた


苦しい、苦しいよ…


「ん?どうしたの?」


もう、壊れそうだ




パパの言葉を無視して外の世界の音を遮るように


手を握りしめて目をつぶった


その時


ドタドタドタドタ!


ふと足音がして



「恭夜!愛華!」


いきなり女の人と男の人が部屋に駆け込んできた


「あら、優里香と祐〜


いいところに来てくれたわ」


「よかった…本当に良かった!


紅愛ちゃんも無事で…」


女の人…優里香と呼ばれる人はママに抱きつく


「紅愛ちゃん…………って?」


「え?」「は?」


優里香と祐は同時に言う


「もしかしてこの子のこと?」


パパは私を見ながらそういった