【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~

何かがひっかかる


両親のことを思い出して、


他の記憶が微かに思い出しかけている


…けど、モヤがかかってるみたいに霞んでいる





ピーポーピーポー……


その時サイレンの音が近づいてきた


誰かが救急車呼んだみたいだった



…って、龍の命が危ないかもしれないのに


どうしてこんなに冷静なの?


まるで自分がここにいないみたいに


全部が客観的に見える




すると突然


ピカッ!!!


辺りが1回光包まれて


突然何かがフラッシュバックする




次に見えたのは


ここと同じような古い倉庫のようなところ


そして、"血の海"


その真ん中に立っているのはひとりの少女


少女の腕からも血を流している


ドクンドクン…………


ふと、少女がこちらを振り返る


その顔は窓から見える朝日の逆光で見えない


少女が口を開く



「………ば………い…………」


「え?」


うまく聞き取れなくて思わず聞き返す





少女はゆっくり口角をあげて言ったんだ


















『消えればいい、何もかも全部』