耳を塞ぎたくなるような音だけれど


それと反対に龍はどんどん敵を倒していく


あと、…7人!


ふとリーダー格に目を向けると













笑っていた


…何かおかしい


やられそうなのにこんな余裕な訳ない


向こうにはまだなにかあるってこと…?


カランカラン…カランカラン…


それにさっきから大きく聞こえるこの音


…まさか!


「龍!まだいる!」


そう叫んだとき龍は最後の一人を倒したところだった


そして


ガンッ!


鈍い音が響いた


「いや…」


龍が最後の一人を殴った瞬間


物陰から人がでてきて…



鉄パイプで龍のお腹を殴った


「くっ…」


龍は苦しそうにお腹をかかえてうずくまる


そして建物の裏から人が出てきて


龍は見えなくなった


「いや…やめて…」


それでも


ガンッ!


ズゴッ!


ゴギッ!


鈍い音はおさまらない



ドクドク…


その音に反応するように疼く体


なに…なんなの…?


私、どうしちゃったの?


血が騒ぐ…逆流するような感覚


お願い…もう…もう…


「もう…やめて…」


自分の体を抱きしめしゃがみこむ


けれど音は止むことがない


そして


ガコンッ!


背中に鋭い痛みを感じて意識を無くしたーー