生意気ね。


そういうところが気に入らないのよ


あなたも、その顔も」







「まあいいわ。


あなたの存在意義って


それしかないものね」



「……………………」


「はぁ…何よその目?


もう出てっていいわ


呼び止めて悪かったわね」


お母様はそう言うとひらりと


部屋から出ていった






「……………」



爪が立つほど握り締めていた手を


ゆっくり緩める


…私だって好きで行くんじゃないのに


色々な感情が入り交じって気持ち悪い


それを抑えるためしばらくぼーっとすると







………あれ、今何時だっけ。



学校、間に合わないかな


白石に送ってもらおう



わたしの頭の中はそれだけを考えていた