次の日。

昼休みになんとなく屋上へ行くと、鍵が開いていた。

扉を開けると屋上にアイツがいた。

アイツは私に気付くと、バッと頭を下げた。

「ごめんっ!」

何で謝られてるのかよく分からない。

アイツはゆっくり頭をあげる。

「早香が神谷先輩に告白されたって聞いて、勝手に嫉妬して、八つ当たりしてた。ごめんね早香のせいじゃないのに。」

「別に。気にしてないし。」

ちょっとだけ嘘をつく。本当はアイツがいなくて淋しかった。

でもそんなことは言えない。

「神谷先輩と幸せにね。」

えっ?どういうことだ?

「?断ったけど、告白。」

「え!?…じゃあ、私の勘違いってこと?なんだぁ…」

まさかアイツは私が告白をOKしたと思い込んでいたのか。

「でも、なんで?神谷先輩かっこいいじゃん。嫌いなの?」

「別に嫌いなわけじゃないけど。星野は好きなんでしょ。だったら好きにならない。」