空が近く感じる。

「いやぁ、頑張りましたね。私たち。」

アイツは満足気に息を吐く。

そして、フェンスの方に近づくと、あっ、と小さな声を漏らした。

「どうした?」

私もフェンスに近づいて、アイツの顔を覗くと、ほんのり頬を赤らめて、1点を見つめていた。

その方を見てみると、中庭で、何人かの男子が昼御飯を食べていた。

多分、男子バレー部の1個上の先輩達だ。