「俺なんかのどこがいいん?」




「それもさっき言いましたー」




はにかんで見せる西田。




「いつからなん?」




「同じクラスになってからかな」




何を聞いても納得できない。
西田みたいに可愛い子は
俺なんかよりもっといい人を好きになっても
おかしくないのに。




「あのねー私ね、小さい頃に京介くんと会ったことがあるんよ」




「え?」




俺が西田と小さい時に会ったことがある?
いつ、どこで?
全然記憶にない。




「やっぱり覚えてないんや」




西田は静かに語り始めた。