相生の好きな人。
俺は相生のことが好きってだけで、
相生の好きな人なんて考えたこともなかった。
相生の好きな人。
それって俺じゃない確率のほうが必然的に多いわけで。
俺のことが好きな確率なんてプールにいる金魚に石を当てるようなもので。
それだけど、もしかしたら。
もしかしたらそれが俺かもしれない。
大体、こういう話をするんだ。
きっとそうだ。
同じクラスだし。
そう考えてみると、プールから水槽ぐらいの広さにまでは
確率が上がった気がする。
ここで引いたら男が廃る!
今日は、相生の好きな人を聞くまでは帰らないぞ。



