「あ、おはようございます!兄貴!」




「あ、兄貴・・・?」




常盤だった。
何でも、昨日の勝負に負けたから、
俺の弟子になりたい。そういうことらしい。




「だめよ!京介くんは香恋のものなんだから!」




「兄貴の弟子は私だ。お前こそ気安く近寄るな」




洗脳が解けたのか、香恋はまた常盤と言い争っている。




「ということで、兄貴」




常盤が俺に向き直る。




「ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いします!」




はあ。
結局こうなるのか。