「やったー!おめでとう!」 相生が俺のところへ走ってくる。 さっきまで怒っていたのが嘘のようだった。 確かに勝てたけど、何か複雑だな。 「負けた」 常盤は思ったよりも落胆している。 俺が「いい勝負だったよ」という暇もなく、 背中を向けて昇降口の方へと歩いて行った。 俺、何か悪いことしたかな。 ま、でもこれで常盤はもう、何も言ってこないだろう。 何か後味悪いけど、相生も機嫌いいみたいだし、 まいっか。