俺は、持っていたバトンを地面に思いっきり叩きつけた。




「もう、帰る!」




周りはシーンとした。




俺はそのまま、ランドセルを持って、着替えないで学校を出た。




一生懸命かどうかはわからないけど、




下心がないと言えばうそになるけど、




やるからには真剣にやってみんなと勝ちたい。




そのために走順もちゃんと考えた。




なんでわかってくれないんだろう。




もう、知らない。




学校も休もう。




もう、どうにでもなれ!




不思議と涙を流していた。