「知っとるんなら、なんで、そんなしつこく・・・その・・・」




「好きだから・・・だよ?」




香恋は、プールサイドへ繋がる階段に腰かけて言った。




「な、なんでそんな好きになってくれん男にそこまでするん?」




俺が相生からそんなことを言われたら
立ち直れないだろう。




「本気で、好きだからだよ?」




香恋は微笑みかける。




「でも、俺、好きな人、おるし・・・」




勢いで言ってしまった。
それでも香恋は、




「それでも、香恋は京介くんのことが大好きだよ?」




微笑みかける。




「なんで、なんでそこまで・・・」