昼休み。
俺たちは裏庭で待ち合わせをした。
西田に告白された場所、高柳を慰めた場所。
こういう話をするなら、ここに限る。
「お待たせー京介くん。待った?」
デートの待ち合わせをしてるカップルってこんな感じなのかな。
いやいや、違う。そんなことのために呼び出したんじゃない。
「あのさ、単刀直入に言うけど、俺、恋が・・・香恋のこと、好きじゃないけん」
香恋は、少し驚きながらも、平静を装い、
「うん。知ってるよ?」
と微笑みかけた。
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