「有希お姉ちゃん、どこ行くの?」 有希お姉ちゃんは俺に気づくと、 何かを隠しながら、 「え?か、買い物よ」 と言った。 買い物か。 いいな。たまには。 「ねえ、俺も連れて行ってくれん?」 しかし、有希お姉ちゃんは 鬼のような顔をして 「絶対ダメ!!」 と言う。 そこまでいいますか。 いいじゃん、別に。 そのまま、有希お姉ちゃんは出かけて行った。 鍵閉めてやろう。