8月27日。 夏休みも残りわずかだった。 宿題は何とか昨日のうちに終わらせた。 お手伝いのやつ以外は。 そして、毎日暑くて暇な日々を過ごしていた。 何もない。 何か事件でもないだろうか。 いや、不謹慎だな。 それにしても、もう9月になるというのに あの人はまだいた。 「じゃ、行ってきます」 玄関で靴を履いている、この人。